投稿日:2018.08.10

稲作の豊かさを祝う「我喜屋大綱引き」は約300年の歴史!

約300年の歴史があるといわれる「我喜屋大綱引き」は、
豊作への感謝の気持ちを込めて開催される夏の伝統行事です。

毎年、旧暦の6月25日に我喜屋集落の公民館にて開催されます。
今年は8月6日(月)に行われました。

当日は朝から区民総出で綱を編みます。
使われる藁は、もちろん伊平屋産。

小学校の校庭にある「がじゅまる」の木

暑いけど、小学校の校庭にある「がじゅまる」の木の下は、
作業をするのにちょうどいい場所。
子どもたちの遊び場でもあります。
思わず登ってみたくなりますね。

綱を作ってちょっと休憩した夕暮れどき。
松明に火がつけられました。

まずは女性たちによる「ガーエー」。
西の「内村」と東の「兼久」の二手に分かれた女性たちが
「おしくらまんじゅう」のように激しくぶつかり合います。
3回繰り返すと、次は男性の番。同じように3回繰り返します。

我喜屋大綱引き

次に、ハシルー(神輿のようなもの)の上に乗った武将姿の男性たちが刀を交え合います。

我喜屋大綱引き

そして、いよいよ綱引きが始まります!
太鼓と「ホーイヤッ」の掛け声に合わせて両者が力いっぱい綱を引き合います。

我喜屋大綱引き

内村が勝った場合は豊作、兼久が勝った場合は大漁になると言われています。
今年は兼久が勝ったのできっと大漁になることでしょう♪

毎年、欠かすことなくこの伝統行事を執り行うことができるのも
稲作がきちんと残っている証。
区民総出で行うことで絆も強くなるのでしょう。
これからも豊かな伊平屋であってほしいものです^^

我喜屋大綱引き

記者:叶雅美(伊平屋村)
奄美大島出身。
大学卒業後、田舎や島をフィールドに地域づくり事業に携わる。
2012年、沖縄県最北端の有人離島・伊平屋村へ移住。
観光コーディネーター・地域コーディネーターとして村の振興に関わる。