投稿日:2018.09.28

受け継ぐ地域の伝統文化…年に一度の祭りは住民同士の「和」を作る

旧暦の8月11日~13日。
伊平屋の各集落で年1回の豊年祭が催されました。
本番当日は天気にも恵まれ、お月様も顔を出していました。

伊平屋の豊年祭の様子
伊平屋の豊年祭の様子

夕方から始まる豊年祭は三線や太鼓の生演奏に合わせて数々の踊りが披露されます。

髪を結い、化粧をし、それぞれの衣装に身を包んだ踊り手たちは
子どもから大人までこの日に向けて練習を重ねてきました。

伊平屋の豊年祭で躍りの準備をする

特に初舞台を踏む人にとっては緊張の連続です。
それでも地方(ジカタ)(※注1)と息を合わせ、踊り終わった後の達成感は何とも言えません。

本番を迎えるまでには住民同士の協力が不可欠です。
公民館や舞台まわりを清掃したり、ご馳走を作ったり、
踊り手の化粧や着付けをする人など、裏方で力を発揮している人たちもたくさんいます。
もちろん、片付けも協力しながら行います。

伊平屋の豊年祭の様子

豊年祭は豊作を祝う祭りですが参加してみると、住民同士の「和」を作り、親睦を深める役割もあるのだと思います。

今年もまた無事に豊年祭を終えることができたことは「地域の力」が備わっている証。
また来年も豊作であり、みんなが健康で過ごせますように・・・☆

※注1:舞踊で伴奏の音楽を奏でる人

記者:叶雅美(伊平屋村)
奄美大島出身。
大学卒業後、田舎や島をフィールドに地域づくり事業に携わる。
2012年、沖縄県最北端の有人離島・伊平屋村へ移住。
観光コーディネーター・地域コーディネーターとして村の振興に関わる。