2019年3月22日(金)東京都麹町にて、『平成30年度 OKINAWA41フォトコンテスト表彰式』が開催されました。
表彰式では、特別企画「かりゆしウェア テキスタイルデザインコンテスト」、昨年夏に沖縄県以外にお住まいの方限定で行った「知らなかった沖縄とっておきの沖縄フォトコンテスト」、そして沖縄在住・出身の方を対象とした「OKINAWA41フォトコンテスト」のシーズン2、シーズン3の受賞者の方々にご参列いただきました。
また、審査委員からは、お笑いコンビのガレッジセールのお二人や、沖縄を中心にテレビ・ラジオ・CM等で活躍している護得久栄昇先生、写真家の北島清隆委員長が参加しました。
(写真:左からゴリさん、川田さん、護得久先生、北島さん)
【各コンテストの受賞者一覧】
「かりゆしウェア」テキスタイルデザインコンテスト/知らなかった沖縄とっておきの沖縄フォトコンテスト/フォトコンテスト・シーズン2/フォトコンテスト・シーズン3
「かりゆしウェア」テキスタイルデザインコンテスト
授業の一環としてコンテストに参加し、優秀賞に選ばれた文化学園大学の学生の皆さんが、授賞式に出席してくれました。
(※受賞者:左から、海老澤星河さん、水口雅月さん、栗田満里奈さん)
そして、最優秀賞に輝いたのは・・・宜志富 紹宏さんの作品『パーントゥ』
※最優秀賞作品を実際に仕立てたかりゆしウェア。
宜志富さん:スーツよりかりゆし派で、結婚式でも着用していますが、まだまだかりゆしウェアは伸びしろがあり、今回の受賞をきっかけに私もかりゆしウェアを着る機会を増やしていこうと思います。
「パーントゥ」は、ユネスコの無形文化遺産に登録されており、宮古島の伝統行事になっています。このデザインは、蓑の衣装に使用されるシイノキカズラの葉と、クバの葉に包まれた仮面の伝説からクバの葉を散りばめ、ユニークな見た目と伝統を表現しました。
知らなかった沖縄とっておきの沖縄フォトコンテスト
最優秀賞は、大谷しおりさんの作品『ひみつのハートスポット』
大谷さん:沖縄の写真を撮る為に初めて買った一眼レフのカメラを持っていって撮影した写真です。ハートスポットの存在は知らずに行ったので、見つけた時は感動しました。
フォトコンテスト/審査委員特別賞
■HY特別賞
与那覇 理枝さんの作品『おきなわ だーいすき!!』
■ティンク ティンク特別賞
平田 隆雄さんの作品『ウガンバーリー(海神祭)』
■審査委員特別賞
前田 美奈子さんの作品『備瀬のフクギ並木』
■護得久栄昇特別賞
大渕 健太さんの作品『ウンケー』
沖縄の生活を切り切り取ったような作品に注目。沖縄のお盆の初日に、ご先祖様をお迎えする「ウンケー」の一場面を捉えており、色々とその日の様子を想像してしまうような作品。
「おめでとう!チャメ!」
■ガレッジセール ゴリ特別賞
中森 政一さんの作品『日本一早い沖縄の桜』
なんといっても子どもの笑顔が素晴らしい。日本一早い沖縄の桜もあいまって、沖縄の風土があの子の笑顔を引き出しているような作品。
■ガレッジセール 川田特別賞
名嘉 元希さんの作品『4年間の遠距離を経て!!』
ウソのような髪の毛のライン。自分の昔の遠距離恋愛も思い出した。
※実際の表彰式では、笑いの連続でおおいに盛り上がりました。
OKINAWA41フォトコンテスト/シーズン2
高蜂 泰弘さんの作品『海中の光のカーテン』
高蜂さん:晴れた日に海中洞窟の中に温かい光が差し込み、幻想的な場所です。今後も沖縄県の魅力を少しでも伝えられるように写真を撮っていきたいと思います。
※本人が急用で欠席の為、代理の方が高蜂さんのメッセージを伝えました。
海中での不安定な撮影において構図のバランスもよく、穏やかな状態の海で光が海中深くに差し込み、写真の基本である光と影を上手く表現している。
真栄城 浩さんの作品『ドラマチックモーニング』
真栄城さん:このような鱗雲が現れる事はほとんどなく、現れた時にどうにか美しく写真に収めようかと試行錯誤して撮った写真です。これを機にもっと突き詰めた、沖縄の誰も知らないスゴイ写真を撮っていければと思います。
太陽が昇るわずかな時間に真っ赤に空が焼けるがタイミングが難しく、何度もチャレンジしているかと思う。真っ赤に焼けた鱗雲のみならず海面にきれいに映り込んでいて雄大さを感じさせる。
岸本 亮さんの作品『星降る夜』
岸本さん:撮影したのは多くの観光客でにぎわう川平湾ですが、日中はたくさん人が訪れますが、夜になると誰も人がいません。その川平湾も星空がとても奇麗ですがあまり知られていません。OKINAWA41の知られざる魅力を発信するというコンセプトにぴったりと思って応募した作品が受賞し、大変光栄です。
縦に伸びる夏の天の川を縦位置で撮影しているのが印象的な作品。現地に住んでいるからこそ撮れると思われるが、1年に数回あるかないかの風のない凪の日に星が海に移り込んでいるところを捉えている。
OKINAWA41フォトコンテスト/シーズン3
竹澤 雅文さんの作品『出港』
竹澤さん:はじめて北大東島に行った時の写真。朝日の写真を撮るのが好きで、朝日を撮りに出かけた時にクレーンが見えたので大急ぎで駆け付けて撮った写真です。
沖縄最東端の離島で、港がなく船の上げ下ろしはクレーンをつかう。太陽をバックに船と船長という構図もタイミングもすばらしい。
上勢頭 詩穂子さんの作品『ずっと撮り続けたい背中』
上勢頭さん:シーズン1ではゴリ特別賞をいただきました。この写真は竹富島最大のお祭り「種子取祭」へ向かう子供を撮影しました。島で生まれた時点で島の祭りも担っていく。観光業が盛んな島だがこの写真の子供たち、さらにその子供たちの背中がこうであり続けたらいいなと思っています。
とても愛情を感じる写真で、子供たちも自然体。曇り空が逆に写真に優しさをもたらしている。道の先にお年寄りが歩いてることも相まって、伝統を引き継いでいってほしいという思いがこの1枚に詰まっている。
金城 勇人さんの作品『星の海へ…』
金城さん:船と星空の写真を撮りたいと思い、廃船が現役の活躍していたころのように力強い写真が撮れればとの思いで撮影しました。
ロマンを感じさせる写真。沖縄最北端の伊平屋島で撮られた写真で、廃船をテーマにとてもセンスが良くカッコイイ写真。
沖縄担当大臣賞(最優秀賞)
■シーズン2
岸本 亮さんの作品『星降る夜』
シーズン1で『ヤエヤマヒメボタル 恋の季節』という写真で優秀賞になり、昨年の表彰式にも出席している岸本さんですが、今回は作品の投稿は1点のみで、「まさか最優秀に選ばれるとは思わず光栄です」と驚いていました。
■シーズン3
上勢頭 詩穂子さんの作品『ずっと撮り続けたい背中』
上勢頭さんは、奥様が出産をひかえている為、代理で出席いただいてますが「奥様になんと伝えたいですか?」との司会者の質問に対し「来週、3番目の娘が生まれますので、フォトコンテストのシーズンが増えるたびに、子供の写真も3人バージョン4人バージョンと応募できるように頑張ろうと伝えたいと思います」と会場の笑いをさそい、あたたかい雰囲気で式を締めくくっていただきました。
フォトコンテストの受賞者の皆さんには、フォトアクリル加工の写真パネルが贈られました。
洞窟の暗い場所から明るい海の撮影は、コントラストが激しく難しいが、構図や露出を上手に調整し、美しい珊瑚礁の海を表現している。写真のフレームの中に無駄なくハートの形をおさめている。