松濤美術館~美ら島からの染と織~色と文様のマジック展覧会について【元琉球王族、尚家が語る沖縄への想い】
皆様、こんにちわ。
本日は9月23日まで開催されていた松濤美術館
での『美ら島からの染と織~色と文様のマジック』を娘と伺いましたので、そのお話しをさせて頂きます。
琉球王国時代の染織品のみの展覧会として、沖縄県内に所蔵される作品群で構成され、論文、解説などは全て沖縄の研究者に御助力を頂く形での初めての展覧会とあり、私も期待に胸ふくらませ伺いました。私が伺いました日はたくさんの人で溢れており、来館者数が7000名超と、こんなにも多くの方が琉球王国時代の染織文化に興味をお持ち頂いている事に嬉しく思いました。
沖縄の染織文化は、沖縄の人々の感性によって生まれた独自性にとんでおり、世界に誇る沖縄の染織文化であると私は思っております。
当日は松濤美術館館長である西岡康宏様と懇談をさせて頂き、熱い染織品への想いを伺う事が出来、感謝と共に琉球王国時代の染織文化が世界に誇れる文化として認識されている事に改めて有り難く思いました。
館内は、学芸員主任の平塚泰三氏が細かくご説明とご案内をくださり、その細密な知識に感銘、この様な方々の御助力により、展覧会が開催されているという事に、重ねて感謝を申し上げる次第であります。
沖縄には歴史博物館や美術館はありますが、染織専門の美術館はありません。いつの日か、この大切な文化を継承し、沖縄の誇れる染織専門の美術館が出来る事を願っております。
この度の展覧会は沖縄県立博物館・美術館様、一般財団法人沖縄美ら島財団様、那覇市歴史博物館様の全面的な御協力により開催されました。本当に有り難く思います。
【筆者】
尚 衞(しょう まもる)
尚本家第23代当主。
1950年生まれ。
玉川大学卒業後、アメリカアラバマ州、サンフォード大学(Samford University in Birmingham Alabama U.S.A)にてMBA取得。
一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会の代表理事を務める。
◆一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会
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