テダ御川【元琉球王族、尚家が語る沖縄への想い】
皆さん、こんにちは!
本日は、南城市の知名崎にあるテダ御川(てだうっかー)をご紹介したいと思います。
テダとは沖縄の方言で太陽を意味しています。琉球王国時代、東廻りの重要な拝所として、テダ御川がありました。琉球国王が久高島へ参拝する際、テダ御川にて湧き出る豊かな水をいただいて休息をとり、海上安全を祈ったと伝えられています。
昭和初期に行われたテダ御川周辺の採石工事が原因で、現在泉は枯れてしまいました。
しかし今でも最高の聖地の一つとして人々から崇められており、たくさんの参詣があります。
昭和57年、知念村の史跡に指定され、現在は南城市の史跡に指定されております。
私も久高島に伺う前にはお参りさせて頂きました。テダ御川まで行く海岸沿いの道はとても気持ち良く、歩道の脇には海中の珊瑚や貝殻などが堆積してできた「琉球石灰石」があります。
その景色を楽しみながら奥に進むと、テダ御川があります。
今は石碑があり、その前で地元の方や皆様がお参りなさるそうです。
皆様も久高島観光の際は、ぜひテダ御川にもお寄り下さい。
筆者:尚 満喜(しょうまき)
1984年生まれ。
短大卒業後、神職資格を取得し、現在は東海地方にて神職として神社に奉職しながら
一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会の副代表理事を務める。
趣味:音楽鑑賞・映画鑑賞
座右の銘:誠心誠意
◆一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会
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