沖縄県糸満市「平和祈念公園」絶景に魅せられ先人を思い平和を願う
皆さま、はいた〜い!
OKINAWA41大学生レポーターの滝田まなです。
本日は沖縄県糸満市に所在する「平和祈念公園」についてご紹介いたします。
(住所:沖縄県糸満市摩文仁577)
沖縄戦終焉の地として、観光客の皆様や慰霊団、修学旅行生も多く訪れ
平和を祈念する聖地でもあり、式典の際には天皇陛下や首相も来訪される要所です。
私は現在、沖縄での生活は約5年目(幼少期を含め)に突入し、
移住前は何度も旅行で来沖しておりましたが
今回人生で初めてこの平和祈念公園に足を運びました。
…正直なところ、沖縄戦終焉の地という勝手な先入観があり、怖いような、悲しくなるような場所をイメージしておりました…。軽率なことを述べてしまい、大変申し訳ございません。これが、実際に私が感じていた率直な思いです。
しかし、平和祈念公園を訪れてみるとそのイメージは一変、眩しくて、神々しくて、清清しい静寂に包まれていました。雲ひとつなく太陽が輝いていて、素晴らしい一日でした。
平日の日中、朝早い時間だったので混雑しておらず、ゆっくりと廻ることができましたよ。もし可能であれば、平日の早朝に足を運ばれてみてくださいね。
しーんと静まり返っている背筋の伸びるようなあの雰囲気をぜひご体感いただきたいです。
駐車場から公園内に歩みを進めていくと、登り坂になっていました。
「摩文仁の丘」へ向かいます。
私は徒歩で散策しましたが、想像以上に土地が広大なので…(なんと40ヘクタール)
園内を走行しているバスの利用をお勧めします。
お1人様1回100円、最大7人までご乗車可能だそうです。
徒歩でじっくり、ご自分のペースでご覧になりたい方は
歩きやすい靴でいらしてくださいね。
青空に映える赤瓦。古くから伝わる沖縄ならではの景色ですね。
琉球王朝時代から伝わる独自の伝統文化は世界に誇れるものであると感じております。
木々の間からまばゆい太陽の光が反射して神々しい一枚が撮影できました。
平和祈念公園の土地が高台にあるせいなのか、それとも地理的に沖縄本島が太陽に近いのか…いつもよりも不思議と太陽を身近に感じられました。
「各県慰霊塔碑」
まず初めに、大きなリンゴの石碑が目に入りました。
当時から青森県はリンゴがたくさん獲れていたのかな…
47都道府県すべての慰霊塔碑を撮影させていただきませんでしたが
雰囲気、石碑、土地等すべて異なっていて各県ごとに特徴がありました。
千葉県の慰霊塔碑は側面である石垣にも案内が。『房総の塔』と表記されていました。
その次は岡山県。
青森県を最初に拝見したので北日本からの並びであると思いましたが
そうではなかったようです。石碑までの道の両脇に木々が立ち並んでいてとても神聖な雰囲気でした。
愛知県。
『愛國の知』との表記が。海を眺められる開放感を間にられる場所にあり
荘厳な雰囲気でした。
さらに歩みを進めていきます。
道端根を下ろしている松(おそらくリュウキュウマツでしょうか…)が
アーチのようになっていました。
雲がどこにも見当たらないほどの快晴です!
埼玉県。
芸術的なオブジェが目を惹きます。レインボーの千羽鶴も奉納されておりました。
奥に進むにつれて、徐々に「摩文仁の丘」の頂上へと近づいていきます。
赤瓦の東屋がありました。
そこから眺める景色はまさに圧巻。
美しさに思わず息を飲むのと同時に、突然複雑な気持ちにもなりました。
今私はこうして絶景を眺められていますが、かつて同じ場所で同じ景色を眺めていた方々はどんな思いだったのか、どのような状況に置かれていたのか…
改めて、平成・令和という時代に生まれた自身の人生について考えずにはいられませんでした。
頂上から眺めてみると、園内の緑の豊かさに驚かされます。
自然の緑、赤瓦、海の青。古き良き沖縄の魅力を感じる風景ですね。
ここからは下り道が続きます。
丘の下へと続く階段からは大ヒット映画「君の名は。」を連想させるような景色が広がっていました。改めて見返してみると絵画のようにも思えます。
※階段は急斜面かつ、段数も数多くありました。
お年を召した方、お身体の不自由な方、小さなお子様などお連れの方は
園内バスのご利用をオススメします。
海をバックにポートレート撮影。
ちょうど一隻の船が通りかかりました。
時間を忘れてしまうほど長閑で、しばらく佇んでしまうほどでした。
少しだけ引き潮になっていました。
橋がかかっていて、壮大な海を存分に眺めることができます。
「平和の礎(いしじ)」
沖縄戦などで亡くなられた全ての方々の氏名が刻まれているそうです。
1995年6月23日
太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して建設されました。
(参考URL:http://kouen.heiwa-irei-okinawa.jp/shisetsu-ishigi.html)
「平和の広場」
広場の中央には平和の火が灯されているようです。
この日は強風だったせいか…詳しいことは存じ上げませんが灯されておりませんでした。
広場からは海岸線を一望することができます。
岩に激しく打ち寄せる波にもエネルギーを感じられました。
「平和祈念公園」皆様はこれまで足を運ばれたことがありますでしょうか?
レポート冒頭でも申し上げたように、恥ずかしながら私は平和祈念公園に対して
悲しいイメージを強く持っておりました。
しかし、実際には正反対で清々しくて、何かに背中を押されるような前向きな気持ちになりました。(あくまで私個人の感覚です…)
訪れたことがある方も、そうでない方も今一度足を運んでみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
■平和祈念公園
http://kouen.heiwa-irei-okinawa.jp
レポーター:滝田 まな(たきた まな)
青森県八戸市出身 1998年生まれ
幼少期を過ごした沖縄県に移住を決め、琉球大学観光科学科に在学中。
【主な活動歴】
▷2018年 那覇市の観光親善大使「2018年那覇観光キャンペーンレディ」として活動。
▷2019年 ミス那覇OG団体「那覇観光アンバサダー」として活動中。
那覇市観光審議会委員を務める。
内閣府国土交通省 C to Sea アンバサダー就任。
ツーリズムEXPOジャパン2019「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」学生審査員を務める。
「琉球料理」および黒麹菌による「琉球泡盛」文化圏のユネスコ世界遺産登録推進大使 就任。