玉陵御清明祭延期について【元琉球王族、尚家が語る沖縄への想い】
本日は3月11日です。
東日本大震災より9年の月日が経過しました。
震災により、様々に生活模様が変わられた方も多いと存じます。
私もこの9年間、己れに出来る事を考え、小さな事ですが、募金をさせて頂きましたり、微力を尽くしております。
今、世間では新型コロナウイルスが蔓延しはじめており、対策に追われている事と思います。一人、一人がお互いを想い、優しさにより感染が広がらないように出来る事をしていけば、きっとこの難を皆で乗り越えていけると信じております。
この度、その影響を考えまして今年の4月5日に予定しておりました、玉陵の御清明祭と浦添ようどれの御清明祭を延期させて頂きたく思います。
当主が熟考致しまして延期を決定させて頂きました。
例年御清明祭の時には、多くの方々にお手伝いを頂いております。その方々に新型コロナウイルス感染が万が一にもあってしまいましたら、申し訳が無いと考えた次第でございます。
延期をいたし、今年は身内のみで斎行させて頂けましたらと存じます。
また、来年に向けて皆さまと玉陵御清明祭にてお会い出来ますよう準備をしっかり進めて参りますので、ご理解の程、何卒お願い申し上げます。
筆者:尚 満喜(しょうまき)
1984年生まれ。
自由が丘 産能短期大学卒業
神職資格を取得し、現在は東海地方にて神職として神社に奉職しながら一般社団法人 琉球歴史文化継承振興会の副代表理事を務める。