当時中学3年生だった私は高校受験期ということもあり、焦燥感や不安感で押し潰されそうな日々でした。そんな私を見て、あえて母が外に連れ出してくれました。その時に撮った写真です。夕刻の中に灯る柑子色の羽は、とても繊細であると同時に、柑子色の色言葉の1つである自由を壮大に感じさせるものでした。私は、受験に向かう日々を乗り越え、この羽のように自由に飛び立ちたい、飛び立つための今があるんだと強く思いました。それからは、冒頭に述べた負の気持ちから抜け出すことができ、無事に受験に合格しました。今でも私の背中にはあの時の柑子色の羽がついています。