(後編)首里のはじっこに、命の泉と森 があった。【沖縄のはじっこを見に行く #2】
さて、念願の「映画で見たまんまのアングル」で記念撮影。
ロケ場所探訪って楽しいね~。
ここは個人宅ではなく、集会場でした。
開放的な作りがええなぁ。
薄茶でも点てたいな。
さらに下ると、
昔の水場、
金城大樋川(きんじょう うふひーじゃー)
半円形で美しい石組みのデザインと、澄んだ水に泳ぐ小魚を眺める。
ここは大型の共同井戸。
地中の水脈から樋で半月型の水場に導いている。
各戸に水道が引かれる前はここで水仕事をしてたんだね。
帰りかけて、
石床の上の水たまりに何か動いてるのを発見。
ぐっと寄ってみる。
3センチほどの水の染み出しに、
沢山の小魚が泳いでいる。
ん?なんでこんな浅いところに?
取り残されたんか?干上がってしまうで~。
いや、よくみると
「3センチの水」というのは間違いで、
石床の奥から水が湧き出している。
石の裏側に沢山の水と魚が存在するのだ。
カワニナの類の貝類も蠢いている。
小石と思って踏むところだったわ。
むむむむむ。
5分ほど動けなかった。
命の存在を生々しく感じたから。
いや~、こんな場所があるんか!
すごいな。
「生物研究会魚班」出身の俺は、完全に感動したっ。
首里のはじっこ、
おそるべし。
すごそうな構えをしてないところがすごい。
街場の普通の住宅地の中にあるのがすごい。
立入制限とかフェンスとかされてないのがいい。
明るい海空砂とはまた違う
沖縄の素敵さを発見した日だった。
県内には、こんな、そしてもっと多様な湧き水場がたくさんあるらしい。
手長海老が静かに棲んでいたりするらしい。
めちゃくちゃ行って見たい~~!
「おきなわ湧き水紀行」というその道のエキスパートの本(ぐしともこ著)
を見つけて、熱烈研究中。
この本、相当ディープ。
湧き水マニアのこだわりと情報ネットワーク!
じっくり訪ねて回りたくなる。
湧き水もまた「ぬちぐすい」と思っていいのかな?
それはちょっと違うのかな。
おきなわビギナーの興味は尽きない。
【了】
執筆者:長谷川和夫
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