投稿日:2018.11.09

琉球王国時代、唯一泡盛の製造が許されていた首里三箇など 北部エリアの酒造所をチェック!

各地の酒造所を紹介するレポート、今回は名護市、本部町、恩納村、金武町といった北部の酒造所をご紹介します。本島屈指の人気観光スポット「美ら海水族館」や、珍しい生物が育まれている「やんばるの森」、CMや映画のロケ地にも使われている備瀬のフクギ並木など、一度は訪れたい観光スポットがたくさんあります。

このエリアにはおよそ11の酒造所があります。では見てみましょう。

泡盛酒造所・金武酒造

まずは1949年の創業の『金武酒造』。創業当時から家族総出で酒造りを行い、現在は三代目が伝統の味を受け継いでいます。生産量の半分を古酒として貯蔵していることで、古酒ファンにも注目されています。1日に約1,000トンの量が湧き出る名水として名高い金武大川の湧き水「長命の泉」。その名水の下、昔ながらの伝統的な泡盛作りを行っています。地域に根ざし愛される企業を目指してるということで、親しみながら楽しめますね。

泡盛酒造所・崎山酒造廠

続いて『崎山酒造廠』。琉球王朝から引き継がれた泡盛造りで有名な首里三箇で、1905年に創業しました。以来、昔ながらの麹棚を使い、じっくりと時間をかけた麹造りを継承しています。また、二日麹から三日麹へと変えるなど、丹念に時間をかけて味わい深い泡盛を造り出しています。黒糖酵母や天然吟醸酵母による新たな泡盛開発も行い、これまでにない香りと旨さを追及。近年は古酒造りファンへの要望に応え、家庭での古酒造りのお手伝いもしているそうです!

泡盛酒造所・有限会社今帰仁酒造

『有限会社今帰仁酒造』は1948年に大城酒造所として創業し、最初の銘柄「まるだい」を発売しました。1981年には、泡盛業界で初めて20度の泡盛として商品化した「美しき古里」がヒット。以降、低アルコール泡盛が広まり、20度のマイルド泡盛市場の基盤を築きました。現在は、純米無添加の手造り製法を守りながらも、大型ステンレス貯蔵タンクをはじめ、昔ながらの甕や独特な風味を育む樽など、3種類の熟成貯蔵によっていろいろな商品をつくることができるようにしてるんです!

他には、沖縄本島北部で初めて泡盛の製造免許を取得したという『津嘉山酒造所』、景勝地として有名な万座毛の近くにある恩納村唯一の酒造所『恩納酒造所』などがあります。

「琉球泡盛」(http://okinawa-awamori.or.jp/labels/)では泡盛ラベル検索があるので、気になった泡盛を是非チェックしてみてくださいね!

【情報提供】
もっと泡盛を知る、愉しむポータルサイト「琉球泡盛」
http://www.okinawa-awamori.or.jp