投稿日:2019.02.06

ピッチピチ「クルマエビ」とプチプチ「海ぶどう」の裏にも久米島海洋深層水!

久米島は、沖縄本島から西に約100km、沖縄諸島に属する島で、最も西に位置する島です。久米島には沖縄県海洋深層水研究所がもつ日本最大の海洋深層水取水施設が稼働しています。海洋深層水は清浄性、富栄養性、低温性といった特徴をもち、海洋深層水複合利用「久米島モデル」として、農業や水産業をはじめとした数多くの施設が運営されています。

中でも、「クルマエビ」と「海ぶどう」の養殖に海洋深層水が多く利用されており、注目されています。

沖縄県のクルマエビ養殖は生産額、生産量ともに全国一位を誇ります。以前は県外から天然の親エビを買い付け産卵させていましたが、天然クルマエビの漁獲量の減少や、購入した親エビ、卵から病気が発生するなどの問題に直面していました。

そこで、海洋深層水の清浄性や冷熱性を活用したクルマエビの養殖が始まりました。深層水を利用することでウイルスによる汚染の心配がなく、周年で稚エビを生産できるようになったそうです。

プチプチ食感がクセになる「海ぶどう」にも

また、久米島で養殖している「海ぶどう」の養殖にも海洋深層水が使用されています。小さめの粒が密集し、プチプチとした食感がクセになる海藻の仲間「海ぶどう」も、久米島が養殖生産量日本一です。醤油や三杯酢をつけて食べると美味しいですよね。

実は、外的環境に左右されやすいという、デリケートな海ぶどう。天気や水温の変化で、きれいに粒がつかなかったり、まっすぐ伸びなかったりするので、日光や温度を調整しながら育てられます。海洋深層水を使用することで、一年中、安定して養殖することが可能になったそうです。久米島には海ぶどう養殖場が見学できる場所もあるそうなので、興味がある方は訪れてみてはいかがでしょうか。

【参考】久米島町観光協会「くめじま情報」より
https://www.kanko-kumejima.com/archives/members/kume-kaiyoshinsosui
※海ぶどう養殖場見学(平日9:00~16:00)
 摘み取り体験(平日14:00~16:00)となります。<要電話予約>