4人の織物作家がつなぐ沖縄伝統の織り技法機織(はたおり)工房しよん
織り技法は7種類、柄のデザインは無限
織り技法は、なんと7種類もあるそうです。同じ柄でも織り技法が違うと全く違う風合いに。
ロートン織
17世紀中頃、中国から伝わったといわれる。
経糸(たていと)の一部をこませ、段に浮かせた立体感のある織が特徴。
主に上流階級の男物として織られた。
花織(ファナウイ)
平織りの本綜絖の他に紋織りの花綜絖を用いて織る。
紋様は経糸浮きと緯糸(よこいと)浮きがある(首里花織、読谷山花織等)。
王侯貴族や氏族階級のみが着用を許されていたという。
*刺繍、刺し子ではありません。
絣(かすり)
柄になる部分を紐で固くしばり、防染して染め分けた糸を使って織られる織物。
絣の模様には日常生活や自然の風物を用いたものが多くみられる。
また「手結い絣(ティユイガスリ)」という沖縄独特の伝統技法がある。
手花織(ティファナウイ)
手花織は手で緯糸を差し入れて紋様を織りだす技法である。
「想いの手巾(ティサージ)」「祈りの手巾」として織られた。
*刺繍、刺し子ではありません。
グーシ花織
竹串を用いて紋様を織りだすのでグーシ花織といわれる。
布の紋様が片面は緯糸が浮き、裏面は経糸が浮き出される。
ヤシラミ
経糸、緯糸の配列順を部分的に変化させると表裏のたてよこ縞が部分的に横になって出る織物。
ミンサー柄
沖縄八重山地方の木綿の細帯(ミンサー)模様のひとつに五 と四 の組み合わせがあります。
通い婚の風習があった昔、婚約成立の証をして「いつ の世 までも末永く幸せであり、
私のもとへおいで下さい。」と女性が男性に贈ったものとされています。
リズミカルな機織りの風景を少しだけ御覧ください。
付かず離れずの心地良い距離感で20年
機織工房しよんは、創業してから約20年、女性作家4人で運営しているそうです。取材をしていると、彼女たちの距離感もとても絶妙です。
同じ空間を共有しながらも、それぞれが作りたいものをそれぞれのペースで作る、時には共同で作品を作ったり、作品作りの相談をしたりしながら、という無理のない距離感が、工房の居心地の良い雰囲気を作り出しています。
是非、お立ち寄りください。
機織工房しよん
〒9010516 沖縄県島尻郡八重瀬町字仲座72
098-996-1770
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※駐車場あり