安田協同店 訪問レポート
日時:2022年11月11日(金)
安田協同店 店主 徳田さんご夫妻
■安田協同店とは
やんばる国頭郡に位置する約100人が暮らしている集落、安田。
100年以上に渡り、安田のみなさんを繋いでいく重要な場所として地域と共存してきた、安田協同店。今回安田協同店さんにお伺いし、店主 徳田さんご夫婦より協同店の課題や魅力についてお伺いしてきました。
■協同店の課題
Q.時代の変化に伴い、やんばる地域内でもコンビニエンスストアを見るようになったが、協同店として直面している課題はどのようなことか。
(徳田さん)時代・生活スタイルの変化によって協同店は全体的に衰退していることは事実。そのため、変化していく時代の中でどのように協同店の位置を確立していくのかを今後考えなければならない。地域にコンビニが増えてきている事象も、協同店の経営を厳しくするが、地域にとっては嬉しいことであるという現実もある。
その中でも、安田のみなさん一人ひとりの好きなものや性格を理解しながら、地域との繋がりを大切にしているので、そこを強みとして続けていきたい。
■安田協同店のファミマ自動販売機
協同店にはファミリーマートの自動販売機が設置されており、協同店とコンビニエンスストアの「共存」を形にしている。こちらも地域の要望を反映したものとのこと。
■協同店の価値とは
Qお話いただいた課題を踏まえ改めて協同店の価値とは何か。
(徳田さん)地域との近さが魅力だと思う。また、協同店は間違いなく地域の活動拠点・地域のコミュニティとしての場として成り立っている。
安田協同店では「100円で買えるコーヒー」を販売しており、このコーヒーを囲みながら地域の人が朝や仕事終わりにゆんたく(お話)する時間を作ってほしい。
100円で買えるコーヒー
コーヒーを囲んだゆんたくの様子
■安田協同店の歴史
(徳田さん)昔は金融業(学費や奨学金貸し等)も営んでいた場所であったり、港が近いことから外の人を迎えることも多く行ったりと、日用品の販売のみならず多様な形で、100年以上に渡り時代に流されずに地域と共存してきた。
これからも外と安田の地域の人を繋げる役割も持ちつつ、変化する時代に飲み込まれることなく、地域の活動拠点として協同店を守っていきたい。
■安田協同店 店内の様子