沖縄旅行の服装には、日本のアロハシャツ、かりゆし®︎ウェアがおすすめ!
暖かい季節になり、今年の夏は旅行を予定している読者の方も多いのではないでしょうか?
沖縄旅行に行こう!と考えている方に、沖縄気分を満喫できる「かりゆしウェア」をご紹介します!
かりゆしウェアって?
かりゆしウェアは「沖縄県産品であること・沖縄らしさを表現したものであること」という定義のもと、1970年に誕生した沖縄のアロハシャツです。
2000年に開催された沖縄サミットで各国の首相が「かりゆしウェア」を着用したことで一気に世界各地からの認知を得ました。
沖縄の素材をふんだんに使ったかりゆしウェア
かりゆしウェアは、さとうきび、サンゴファイバー、高瀬貝、月桃など県内の材料をふんだんに使って作られています。地域産業活性化の一躍も担っているのがかりゆしウェアなんです。
沖縄らしい模様が特徴
「沖縄らしさ」がかりゆしウェアの条件となっているため、ハイビスカスやシーサー、ヤンバルクイナなど、沖縄にある植物や動物の模様がデザインモチーフとして使われることの多いかりゆしウェア。
最近ではどんなデザインが出ているんでしょうか。
「沖縄産かりゆしウェア」の下げ札を発行し沖縄産の証明をしている、沖縄県衣類縫製品工業組合さんに話を聞いてみました。
かりゆし®︎ウェアを証明する下げ札
まず、下げ札とは「沖縄産のかりゆし®︎ウェア」であることを証明するために、沖縄県衣類縫製品工業組合さんが発行しているタグのことです。
かりゆし®︎ウェアには必ず上のいずれかの下げ札がついているそうですので、購入の際には要チェックです。
今は4種類の下げ札が発行されていて、それぞれ意味合いが違います。
ブルー:沖縄県衣類縫製品工業組合の認定工場で縫製された既製服
オレンジ:FDR(ファッションデザイナーズクラブ琉球)所属の沖縄県内在住デザイナー製作
伝統工芸(赤):経済産業省指定の伝統工芸品(例:紅型、首里織、芭蕉布、琉球絣など)
沖縄工芸(青):経済産業省指定以外の沖縄工芸品
沖縄らしさって?どういう基準で判断している?
「沖縄らしさ」と一言で言っても、人によって感じるものは様々。
一体どういった基準で判断しているんでしょうか?
実は明確な基準はないそうです。各メーカーやデザイナーが「沖縄らしさ」を表現したものであれば良い、というルールにしており厳しい基準は設けていないそうですが、商品名やそのテキスタイルについて、お客様からその意味を質問されることも多いため、製作者さんたちは「沖縄らしさ」を説明できるデザインを意識して作っていて、自然に沖縄らしさを感じる作品ばかりが集まるそうです。
沖縄の様々な動植物や伝統工芸品のほか、エイサーや闘牛、花ブロックなどの沖縄の文化や風景を取り入れ毎年幅広いデザインが生まれています。
最近見つけた斬新なかりゆしデザインは?
最近見つけた斬新なかりゆしデザインをご紹介いただきました。
色使いが独特なものや、旅行気分を味わえるものなど多種多様です。
ご紹介いただいたかりゆしデザイン
①かりゆしウェアテキスタイルデザインコンテスト2020受賞作 島バナナパラダイス
沖縄の島バナナの葉と果実をポップな色使いで表現したデザイン
②レディースワンピース
ふんわり風をまとうトロピカルな雰囲気満点のリゾートワンピース
男性用とペアルックもあるそうです。
上記写真:Coconut Juice (ココナッツジュース ㈱ジュネ)
③イカヅチ模様のかりゆし®︎ウェア
商品名:オックスボタンダウン:イカヅチ
『イカヅチ』は、稲妻・雷を抽象化した柄です。
紅型に見る稲妻紋をモチーフに、伝統とモダンのクロスオーバーを試みています。
ダイナミックなギザギザの模様は、伝統的な紅型の柄に用いられました。
それは、特に男性が着用したとされています。
稲妻は大きな音を立てるので、勇ましい模様と考えられた様です。
無病厄除けとして、幼子の縁起服の柄としても使用されました。
稲妻、雷は龍の象徴でもあり、農耕に雨をもたらす、豊穣の吉祥紋でもあります。
紅型においては『イカヅチ』とは言いませんが、古い日本の言葉で「厳(いか)つ霊(ち)」を語源とし、自然の力への畏怖の念がある強い言葉をタイトルとして頂きました。
(以上、HABU BOX (㈱プロジェクト・コア)HPから引用)
暖かくなってきたこの季節、旅行だけでなく、普段着としてもかりゆしウェアを取り入れてみてはいかがでしょうか?
■OKINAWA41では、かりゆしウェアテキスタイルコンテストを年に1回行っています。