国内最大級の走行距離を誇る自転車ロードレース大会、ツール・ド・おきなわ まもなく開催!!
皆さんは、国内最大級走行距離を走る、自転車ロードレース大会が沖縄北部やんばる地方にて開催されることをご存じですか?
その名も、「ツール・ド・おきなわ」!
毎年11月第2日曜日の土曜日・日曜日に渡り、沖縄県北部地方で開催されているロードレース大会ですが、今回は、大会の概要、歴史、そして開催地であるやんばるの魅力についてご紹介いたします。
■大会の概要/歴史
「ツール・ド・おきなわ」は自転車競技の発展と普及推進および沖縄県の地域振興に寄与することを目的として、1989年より約35年にわたって開催されています。
昭和62年の「沖縄海邦国体」で、本部町を中心とした6市町村(名護市・本部町・今帰仁村・大宜味村・国頭村・東村)が「自転車ロードレース競技会場」になったことがきっかけとなり、翌年昭和63年には「全九州サイクリング大会」が開催され、「これまでの自転車競技運営のノウハウを生かし、やんばるの環境に適した、自然にやさしいサイクルスポーツを通して地域づくりが出来ないものだろうか」という声が高まりました。
そこで、地域づくりに関わる各市町村団体が活発な議論を積み重ね、沖縄県自転車競技連盟や沖縄県サイクリング協会の協力を得て、平成元年「熱帯の花となれ、風となれ」をキャッチフレーズに、また「やんばるはひとつ」を合言葉に、北部市町村圏をコース設定した第1回「ツール・ド・おきなわ」が開催されました。
毎年やんばるに熱い風を呼ぶツール・ド・おきなわですが、種目数の多さが魅力のひとつとして挙げられます。
- 国際ロードレース
こちらはUCI(国際自転車競技連合)のアジアツアークラス1.2[1]にランクされる、国内最長のロードレースとなり、海外招待選手及び国内の強豪選手が参加する、国際レースとなります。
- 市民レース
こちらは10km小学生レースから200kmのレースまで、15種類のセクションを設けるレースとなります。
50kmレースですと、年齢によってセクションを選択することもできますので、選手にとって公平尚且つ何歳でもレースに参加することができる、という点で魅力的ですね!
- サイクリング
こちらは順位を競うレースとは別に、やんばるの自然溢れる海岸線を走るコースとなります。大会初日(土曜日)の開催のため、日曜日に別種目で参加する方も申し込むことが可能です。
どれも事前申し込みが必要となりますが、やんばるの自然を感じながら、まさに熱帯の花となり、風となり、仲間と走ることのできる、素敵なイベントですね。
※ご参考までに、140kmコースルートはこちらです!
[1] UCI公認レースグレードは大きく分けて4つあり、上に行くほどよりハイレベルなチーム(選手)の招聘が可能となります。また、UCI公認レースに出場した選手は、順位に応じて付与されるUCIポイントを得ることで世界選手権やオリンピックなどの出場枠獲得にも繋がります。
ツール・ド・おきなわはワンデーレース(1)のコンチネンタルサーキットclass2(2)に分類されるため、クラス1.2と表記されています
■開催地 やんばるってどんなところ?
ツール・ド・おきなわの開催地である、やんばるについてご紹介します。
やんばる(山原)は、沖縄本島北部の自然が多く残っている地域のことで、明確な区分はないものの、恩納村(おんなそん)と金武町(きんちょう)を含んで以北がおおよその範囲と言われています。
やんばる地域の最北端に位置する国頭村(くにがみそん)は自然が豊かなこともあり、ノグチゲラやヤンバルクイナ等、国指定天然記念物も生息しています。
運がよければ見ることができるかもしれないですね!
また沖縄本島最北端の岬「辺戸岬」もあり、天気が良ければ水平線上に鹿児島県与論島が望めます。
そのほかにも、「日本一長寿の村」として知られている大宜味村(おおぎみそん)やマングローブ林を持ち、「自然との共生」、「都市との交流」をキーワードに体験型観光を推奨している東村(ひがしそん)等、やんばる地域が持つ魅力は多岐に渡ります。
那覇空港から車で2時間弱、とドライブ先としても行きやすいと思いますので、皆様是非訪れてみては如何でしょうか。
▽ツール・ド・おきなわ公式ページはこちら
http://www.tour-de-okinawa.jp/index.html