投稿日:2024.10.17

アメリカ文化と融合した沖縄のまち、コザの歴史と文化を求めて -前半編- 

沖縄市のコザに焦点を当てた背景 

 本記事では、治安や安全性に対する良いイメージが持たれにくい面もあり、観光者から認知も比較的に高くない沖縄市の、異国の文化が交わるディープな魅力を伝えていきます。そして、沖縄市と米軍基地の関係や歴史を知ることで、基地問題や戦争の歴史を風化させないという意識を持ち、さらに魅力に気づけるのではないかと私たちは考えています。

 沖縄市はエイサーやバスケットボールW杯などでも注目され、観光PR動画などの宣伝も存在しますが、現地に訪れ、現地の人に聞き込みを行う中で発見した、ありのままの沖縄市観光の魅力を紹介していきます。 

 

 私たちが想定するターゲットとしては、音楽を始めとしたコザならではのカルチャーを体験したいニッチな観光者、コザが辿ってきたありのままの歴史を体験したい観光者です。加えて今は人通りが少なくなった商店街や、風情のある裏路地などを魅力と感じてくれる観光客もターゲットとし、今回は主にゲート通りやパークアベニューからコザ十字路付近までがPRの対象となります。一般的に観光地とはされないアンダーグラウンドな側面も含め、日本文化とアメリカ文化が交わり、多くの魅力があるこの地域の歴史とともに積み重ねられてきた魅力的なスポットを昼、夜の注目スポットに分け、二回に渡り紹介していきます。

音楽の街、コザ

第一回目である本記事では、カルチャーのなかでも音楽に注目し夜に安心して楽しめる「コザならではのカルチャースポット」を紹介します。 

コザは「ロックの街」「音楽の街」と言われるほど古くからロック、音楽が親しまれています。 

本記事で紹介する施設においては、普段から国籍、年齢関係なくコザの人々が音楽を楽しんでいる場所であり、学生とのイベントなども行われている、安心して楽しめる施設をピックアップしています。 

Remy’s

タル、ハードロックとアメリカのライブ文化を楽しめるライブハウス“Remy’s” 嘉手納基地のゲート2からすぐの場所にあり、夜になると大勢のアメリカ人が訪れ、国籍関係なく音楽を楽しめる場所。地元の高校生や学生のイベントもあり、誰でも安心して立ち寄れるライブハウス。(住所:沖縄市上地1-4-1) 

NEO POGOTOWN  

音楽スタジオ、無国籍食堂、DIYパーラー、タトゥースタジオ、古着&雑貨屋、刺繍アトリエがある複合施設。「社会の動静に左右されない、楽しく過ごせる場所」である“理想郷”を目指した場所。各店舗に店長が存在し、彼らのパッションが体感できる。音楽スタジオでは二ヶ月に一回ほどのペースで出演自由、入場無料のライブイベント“大解放GIG”が行われ、県内外のアーティストが熱いライブを繰り広げている。(住所:沖縄市中央2-7-37 2F) 

SLUM BAR  

ライブバー。学生からプロアーティストまで様々なアーティストがイベントを行なっている。ジャンルも幅広く地元の学生から外国人まで、多くの人から愛されている。ライブイベントがない日もバーとして営業している。(住所:沖縄市中央1-20-9 ガキヤビルB-1)

  次回、後半編では、「昼に訪れたいコザの街並み、暗い歴史の一面」と題し、コザの歴史を肌で体感できる場所をその歴史とともに紹介していきます。

名桜大学大谷ゼミ3年 中瀬太地・帆足拓実