投稿日:2025.03.21

☆「沖縄」のイメージ、それ合ってる??多良間では実は〇〇だった!☆

 みなさまこんにちは。多良間は暑かったり寒かったり(といっても16度前後なのですが)という天気が毎日交互に続いていて、なかなかスッキリ「夏!」にならないなぁ、と感じている今日この頃のあっきーです。
 長く住んでいると分かるのですが、多良間には、内地のように「春」「秋」というものがないように感じます。夏はしっかり暑いし、冬はそれなりに寒い日もあります。が!ゆっくり暖かくなったり、ゆっくり寒くなったり、ということが少なく、いきなり季節が切り替わる感じが面白いです。沖縄にもちゃんと春夏秋冬があると思っていたのですが、住んでみないと分からないことも、世の中にはたくさんありますよね!

 そういうことで、今回は・・・「移住してみたら分かった!〇〇な沖縄のイメージは、多良間では△△だった!」をお送りします♪(タイトルが長いですね(笑)
 私が移住してみて感じた、移住前との「ギャップ」や、「えっ!?違うの!?」と、びっくりした体験についてご紹介したいと思います♪名付けて、「島ギャップ」3選です!

※私も大好きダイビング!でも、多良間の皆様は・・・?

【多良間の「島ギャップ」① え、こんなに海が綺麗なのに・・・??】

私が多良間へ移住した理由の一つに、「ダイビングで潜った時の海の綺麗さに惚れ込んだ」ということがあります。私だけでなく、友人のダイバーの皆様も口をそろえて、「多良間は別格だね!」「あっきー毎月潜れるなんて本当に羨ましい!」「人生で一度は潜りたい♪」とおっしゃる方が大多数です。

  そう、多良間にとどまらず、内地の皆様の沖縄へのイメージの一つに、「海が綺麗」ということが頻繁に上がってきます。私も移住前は、「多良間の皆さんはいいなぁ、こんな素敵な海の近くに住んで…夏は潜り放題なのかなぁ~」という印象を持っていました。綺麗な海が目の前にあったら、大抵の人は、潜らないまでも、「シュノーケリングしたい!」と思ったり、足をちゃぷちゃぷ海に浸して、素敵な景色に酔いしれる・・・という(あくまで私のですが)イメージでした。
 だがしかしです!なんと、多良間の皆様はほとんど海に入らないのです!ダイバーの私からすると、ええ、なんで?もったいない!と思ってしまうのですが…。移住して早4年、多くのたらまんちゅの皆様と交流をしてきましたが、皆様口をそろえておっしゃるには、「沖縄の人間は海で泳がないからね~」、「ダイバーさんもナイチャーさんばっかりよ~」、だそうです。
 中には、素潜り漁をして魚貝を獲り、ご自身で召し上がっている方もいらっしゃるのですが、私が知る限りでは本当に少数。ダイビングが終わった後にフィン(足ひれ)を家のベランダに干していたところ、素潜り漁をする同僚に、「あっきーさん、そのフィンすごくいいやつじゃない!かっこいいな~!」と声をかけられてちょっと嬉しかったのは、今や懐かしい思い出です♪

※こんなに綺麗な海なのに、もったいない!と思うのは私が元ナイチャーだからでしょうか(謎)

 では、島の人たちは本当に泳がないのか?というとこれもまた違います。多良間には全天候型の温水プールがあり、小・中学校の授業では水泳の授業もあります。夏休みは一般に開放されているので、村民ならだれでも泳ぐことができます。とても立派なプールなのですが、綺麗な海があるのになぜプールで授業??と、疑問に思った私は色々な方に聞いてみました。
 なんと、以前は多良間でも海で水泳の授業をしていたそうなのですが、先生方の安全管理が大変なことと、おぼれかけてしまった生徒さんがいたことで、「安全な屋内プールを!」となったそうです。確かに、海はいつ海況が変わるか分からないから怖いところはありますよね・・・。
 多良間の皆様があまり海に入らないのは、小さいころからの「習慣」もあるのかな?と思いつつ、多良間の海の綺麗さを一生懸命、友人たちに説いている最近の私です(笑)。

※海へと続く道「トゥブリ゜」。内地の友人が来た時は、トゥブリ゜を下ってシュノーケリングへ☆

【多良間の「島ギャップ」② 離島はのんびりゆ~ったり♪え、違うの!?】

 沖縄の、特に「離島」のイメージで多いのは、景色も良くて人も多くないから、のんびりゆったり過ごせるんだよね~、というものです。私も移住前は、「多良間に行ったら、休みは毎週のように海にシュノーケリングしに行って、仲良しの皆さんとゆんたくして~♪」などという生活を思い描いておりました。
 だがしかし。実際に移住してみると、これが意外と忙しいんです!!!地域おこし協力隊時代は、平日は役場や村内で仕事、土日はゆっくりのんびり~♪・・・・ではなかったのです!!!

※天気のいい日は、こんな素敵な景色の中で癒されたいものなのですが…。

 多良間には8つの集落があり、住所によって必ずいずれかの集落に加入しています。この集落の集まりや作業(キビ刈りや島内清掃など)が、結構頻繁にあるのです!例えば、キビ刈りの作業がある日は、主に男性陣はキビ刈り作業、女性陣(婦人会)は、まかない(食事)づくりを、土日の朝8時頃からするのです!参加は必須ではなく、出張や帰省にかぶった場合は、「大丈夫よ~行ってらっしゃい!」と言って頂けるのですが、あまりにも欠勤(笑)が続くと、逆に飲み会など、いろいろな行事に誘ってもらえなくなります(汗)。
 なので、私もよっぽどのことがない限りは、作業や集まりがある日は予定を空けてお手伝いに行っています。作業中、同じ集落のねーねーたちとのおしゃべりもとっても楽しいので、最近は「参加してよかったな!」と、こういった場を大事にしようと思えるようになりました。

 集落の作業以外にも、多良間の皆様は土日も忙しく動かれています!このコラムを書いているのは土曜日の昼過ぎなのですが、先ほども郵便局や宅配便のにーにー、ねーねーが、「あいよ!お荷物だよっ!」と、元気な声で宅配便を届けてくれました♪
 また、農業や畜産業をされている方は、土日は関係ありません!植物や動物には、「ちょっと今日土曜日だから月曜日までエサ(肥料)待ってて~」なんて言えないですよね。お向かいの農家さんご夫婦も、今朝早くからトラックで畑に向かわれていました。土曜の朝から少し寝坊した自分が恥ずかしくもありますが、私も今日はコラム執筆というお仕事をしています(笑)。

※集落のまかないづくり。子供たちが手伝ってくれることも♪

 また、公務員は副業が禁止されているのですが、公務員の方でも実家が農家・畜産農家さんであったり、ご夫婦のどちらかが農業をされていたりというケースが多いのがここ多良間。もちろん報酬は発生しませんが、役場の仕事がない土日には、家の農作業のお手伝いをされている方がとても多いです。私の役場の仲良しの先輩も、休日にご主人と一緒に軽トラに乗って畑までデート☆をされていて、なんだかとってもいいなぁと思った次第です。
 集落の集まりやイベントの手伝い、または唐突に訪れるアグ(同級生)たちからの飲み会の誘い・・・離島の生活がのんびりなんて、絶対違うよ~!!と、多良間に移住する前の私に伝えてあげたいです(笑)。でもさすがにこの生活が楽しくなってきたところをみると、私は「多良間のペース」にフィットしているということになるのかな??だったらとても嬉しいです!

※多良間の一大イベントでもある「たらま島一周マラソン」。島の多くの方がボランティアで選手の皆さんを応援します!

【多良間の「島ギャップ」③ 買い物にお金かかりそう・・・え?裏技あるの?】

 沖縄や離島に宅配便を送られた経験がある方ならお分かりになると思いますが、離島への宅配便などの送料は、内地と比べてとても高いですよね。輸送に飛行機や船を利用すると言いうこともあって、船便でしか運べない場合は時間がかかったり・・・はよくある話。
 物価も高くて、時間もかかって・・・買い物するのも一苦労なんじゃない??
・・・はい、よく言われます(笑)。でも結論、「全然問題ない」です。

※いつも頑張って島民の皆様へ物資を届けてくれる「フェリーたらまⅢ」。悪天候で欠航になった時は悲惨ですが、感謝してもしきれません。

 確かに皆様ご想像の通り、多良間の商店やスーパー(コンビニはありません!)に並んでいる商品は、決して安くはありません。移住した当初、遊びに来ていた母がカレーを作ろうとスーパーに野菜を買いに行ったところ、あまりの高さにびっくりして何も買わずに帰ってきたというエピソードがあるのですが、特に野菜や卵は内地に比べるととても高いです。
  私は卵料理が好きなので、卵を切らすと不安になってしまうのですが(笑)、スーパーでひと玉40円以上の卵を見た時に、「これはまずい・・・どうしよう・・・」と。野菜も内地の1.2~1.5倍くらいのお値段で、これからやっていけるのか?と不安がよぎりました。

 だがしかし、皆様思い出してください!多良間は助け合いの島であるとともに、農業の島でもあるのです!そうです、野菜が食べたいときは「自給自足」なのです!
 農家の皆様は、ご自身で育てられた野菜を一部自家消費していらっしゃる方が多いので、その場合はほとんどスーパーで野菜を買われないと思います。・・・え?あっきーは農家じゃないし、畑も持っていないじゃない、ですって??

・・・・ふっふっふ(笑)。
 多良間は、助け合いの島です(大事なことなので二度言います)。

 今の新しい家に引っ越してきてから、裏隣りのおばぁが、「畑に行ってきたからちょっと食べてみて~」と、差し入れを持って来て下さることが多いのです!先日も立派なキャベツひと玉とブロッコリーを頂き、早速その日の食卓にのぼりました。私が一人暮らしだからというのもあると思うのですが、こうして気にかけて頂けるのはとっても有難いです。
 そして、これまたご近所のにーにーは、わざわざ畑の場所を私に教えてくれて、「俺がいなくてもいつでもここから採って食べ!野菜不足にならんように!」と、お気遣いを頂きました。(一人暮らしの私の食生活をみんな心配しているということでしょうね・・・汗)

※展望台から見た景色。こうしてみると、多良間が「農業の島」だということが良く分かります。奥に見えるのは石垣島です。

 もちろん私も頂いてばかりだと申し訳ないので、にーにーが好きそうな日本酒を持って行って一緒にゆんたくをしたり、(地元の)横浜名物のシウマイをみんなの集まりに持って行って提供したりなど、ギブ&テイクで皆様といい関係を築けていると、多少なりとも思います。

 あ、そういえば問題の卵の方なのですが、こちらも最近解決しました。役場の先輩方が、「みんなでまとめて買えば送料もその分人数割り出来て安くなるから!」と、宮古島の業者さんから卵を大量買いするようになったのです!これもある意味助け合い?卵がなくなってきたタイミングで、「今度卵取る(買う)時教えてください、私買います!」と宣言しておけば、買う時に頭数に入れてもらえて、無事にお安く卵をゲットすることが出来るのです♪
 それでも内地よりは多少は高いですが、スーパーで買うよりは全然安いです。これで気兼ねなく卵料理がたくさん作れる☆とウキウキな私なのです。

 さてさて、今回ご紹介した中に、皆様の「目からウロコ」なエピソードはありましたでしょうか?やはり、旅行で訪れるイメージと実際に住むイメージとでは、当たり前ですが全然違いますよね。私も移住当初は内地との違いに戸惑うことも多かったですが、さすがに住めば都。いまではすっかり「多良間ルール」に慣れてしまい、内地の友達から突っ込まれる日々です(笑)。

皆様も多良間を訪れる機会がありましたら、「屋内プールはどこにあるのかな?」、「野菜はどれくらい高いんだろう?」と気にしてみることで、別の視点から多良間の旅を楽しめるかもしれませんよ! あっきーはいつでも皆さんを多良間でお待ちしています♪