ハマウリといえば平安座島のサングヮチャー!末永く続いてほしい島行事
沖縄本島は東海岸、うるま市。
ガイドブックにも載っていて、地元の方にもビーチパーティーやドライブコースとして親しまれている海中道路。
さらにその先。車で行ける4離島には沖縄の原風景が残ります。
今回は本島から海中道路を通って一番初めに着く平安座島のお話。
サングヮチャーって何?!
旧暦3月3日の沖縄の伝統行事といえば浜下り(ハマウリ)。
県内では各地の海(浅瀬)に入り身を清める、いわゆる女の子の節句です。
平安座のサングヮチャーは、浜下り当日から3日間かけて行われる島行事。
中日の2日目にスタート地点でウスデークなど奉納を行い、集落内でパレード(道ジュネー)。その後、集落を出て最終目的地へ向かいます。
道ジュネーの際のシンボルは、タマンを模した御神輿。
地元の中学生が御神輿を最終目標地まで担ぎます。
ニライカナイにウートートー
最終目的地のナンザモーイは、平安座島と宮城島と浜比嘉島の間の会場にある神聖な岩。
この時期の干潮時だからこそ、徒歩で渡ることができる大きな岩です。
ナンザモーイに到着したら、さらに岩の頂上を目指し、ニライカナイに向かって島の繁栄と大漁を祈願します。
島行事だけど島外・県外からも参加できる
昨年からは観光ツアーも組まれ、タマン2号を担ぐこともできます!
ただ、今年は新型コロナウィルスの影響でパレードは中止。純粋に島での行事として行われたそうです。
通常であれば道ジュネーはどなたでも見学できますよ。
その証拠にいつもカメラ小僧ならぬ、カメラおじさま達が大勢いらしています。
たゆみない努力のたまもの
今では平安座の海人は減っているそうですが、そこは先祖崇拝の沖縄。
先人が行われてきた行事だから。昔と形は違えど、続けることに意義があるのだと思います。
島嶼地域は地域住人が減っていく中、平安座島は人数が多い方ですが、それでもマンパワー不足は否めないそう。自治会長さんはじめ、島の皆さんが役割分担をして今も残る伝統行事です。
最後になりますが、新型コロナウィルスで亡くなられた方々のお悔やみを申し上げます。
今まさに新型コロナウィルスと戦っている方々の体調が回復されますように。
そして、このウィルス感染が早く終息し、来年のこの時期には、また賑やかなパレードが見られますように。
記者:藤澤利紗
2016年11月から2019年10月までうるま市地域おこし協力隊として活動。
任期終了後、島人が改修してくれた宮城島の古民家へ2段階移住。
現在、就業しながら移動パーラー(キッチンカー)の開業準備中。