海人たちの一大イベント・日本最西端のハーリー
旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)には、海人(ウミンチュ-漁師さん)達の一大イベント・海神祭(ハーリー)が沖縄各地で執り行われます。
住んでいる地域や字などで組分けし、決められた人数で船(ハーリー用のサバニ)を漕いで競います。
漁師町である与那国島の久部良地域もそのひとつ。久部良地域では6月17日に行われ、この日の為に各組がそれぞれ作戦を練り練習を重ね、挑みました。
ハーリーは前日から海の神様の御願所(ウガンジュ)に各組の旗頭を奉納することから始まり、朝早くには選手達がハーリーの無事を祈願し競技が始まります。
与那国では、御願(ウガン)バーリー、転覆バーリー、あがりバーリーの3競技で競います。各チームとも張り詰めた雰囲気で、むやみに話しかけられないほどの緊張感です。各組とも乗船しパレードが静かに始まり、準備が出来たらスタートです。物音ひとつしない静寂の中でスタートのピストル音が響きます。一斉に掛け声、声援、太鼓や鐘が盛り上げます。
御願バーリーは北組、転覆バーリーは南組、あがりバーリーは中組が勝ち、点数制により南組が勝ちました。今年も嬉し涙、悔し涙、それぞれのハーリーが終わりました。
終わった後は、選手達を労い、来年に向けての意思を固くして、夜は更けていきました。
記者:mizuho(与那国町)